『枕草子』冒頭の「春はあけぼの」を、四季それぞれの情景をイメージ画像とともに紹介します。

清少納言 著
平安時代中期(10世紀末〜11世紀初頭)

春は、あけぼの。やうやうしろくなりゆく山ぎは、すこし明かりて、紫だちたる雲の、細くたなびきたる。

夏は、夜。月のころはさらなり。闇もなほ、蛍の多く飛びちがひたる。また、ただ一つ二つなど、ほのかにうち光りて行くも、をかし。雨など降るも、をかし。

秋は、夕暮。夕日のさして、山の端いと近うなりたるに、烏の寝どころへ行くとて、三つ四つ、二つ三つなど、飛びいそぐさへあはれなり。まいて、雁などのつらねたるが、いと小さく見ゆるは、いとをかし。日入りはてて、風の音、虫の音など、はた、言ふべきにあらず。

冬は、つとめて。雪の降りたるは、言ふべきにもあらず。霜のいと白きも。またさらでも、いと寒きに、火など急ぎおこして、炭持てわたるも、いとつきづきし。昼になりて、ぬるくゆるびもていけば、火桶の火も、白き灰がちになりて、わろし。
※掲載した本文は『枕草子』冒頭の「春はあけぼの」から始まる四季の描写です。
参考テキスト:文語文庫『枕草子』
https://bungobungo.jp/text/hakbn/
※掲載画像は、本文の情景をもとに生成AIで作成したイメージ画像です。







